こんにちは。プロラボです。
今回は、
[jin-iconbox15]ネットで検索すると「SESは絶対にやめとけ」「SESは地獄」と言っている人が大多数。SESって本当に地獄?現役SEの意見を聞いてみたい。[/jin-iconbox15]こんな疑問を解決します!
この記事を書いている僕は、現役でシステムエンジニアをやっています。
現在31歳。毎日定時で帰って年収600万くらいです。びっくりするほど高収入なわけではないですが、それなりにストレスのない生活をしています。
システムエンジニアって良いですよ。
まず結論ですが、
[jin-iconbox03]「SESはやめとけ!」は嘘です。というか誤解ですね。初級、中級者には最も良い修行の場かなと思います。[/jin-iconbox03]というわけで上記の結論を掘り下げていこうと思います。
それでは早速以下の目次から行ってみましょう!
目次
SESとは?
SESとはSystem Engineering Service:システムエンジニアリングサービスの略で、IT業界の「契約形態」のひとつです。
「準委任契約」なんて言ったりもします。
システムエンジニアとして、もしくはプログラマーとしての技術力・労働力を提供するサービスのことで、具体的に何をするかというと、契約が成立した会社に直接出社しシステム開発を行います。
[jin-iconbox10]要は客先常駐のこと。[/jin-iconbox10]SES契約には、
- 何ヶ月の契約か
- 月の上限労働時間
- 月の下限労働時間
と言った3つの条件が課せられます。
基本的に契約している期間中に自社に帰るようなことはなく、契約した企業へ直行直帰です。
2次請け、3次請けになってくると下限労働時間と上限労働時間の間に損益分岐点があったり意外と奥が深いのですが、ここでは細かい説明は無しとします。
基本的には下限労働時間を下回ってしまった場合、契約している金額から引かれることになりますが、普通に働いていれば下回ることは難しいので安心してください。
求人票の勤務地に「プロジェクトによって異なる」的な文言が書いてあったらSES契約を行っている会社です。
やめとけと言われる理由
ネットで検索する限り、やめとけと言われている理由は以下の通り。
- 下請けなので給料が安い
- 常駐先の仕事+自社の仕事で作業量が多い
- 低レベルな仕事を任されるので成長できない
だいたいこんな感じの意見で統一されています。
上記のような意見を言っている人を見ると、そうとうハズレな会社に当たってしまったのか、もしくは実際にSESを経験したことがなく他人のブログを読んで実体験のように語っているのだろうなと思います。
それぞれ深掘りしてみますね。
下請けなので給料が安い
まず給与面ですが、それほど高くはありません。
ただ未経験でIT業界に入ればSESだろうが自社サービスだろうが、だいたい同じくらいの年収になります。
むしろ高額な給料が欲しい人は残業の多いSESの方が手取りは増えると思います。
「給料が安い」と言っている人は、フリーランスとSESとで比較していたりしますが、それって土俵が違いますよ。
SES契約はすごく安くても1人60万/月くらいの金額で契約を交わされます。
ただしソフトウェア会社でのあなたの月収は決まっていますから、あなたの月収と60万の差分が会社の利益ということになります。
これがフリーランスなら60万もろもろ手元に入ると考えるのは至極当然のことではありますが、60万の中には「会社のネームバリューにおける信頼度」なども入った金額ですからね。
それにしたってフリーランスの方が、同じ仕事でも報酬が良いのは事実です。ただ実績も0のような人は応募の時点で門前払いだと思います。
常駐先の仕事+自社の仕事で作業量が多い
常駐先の仕事と自社の仕事があるので作業量が多く損!という意見もよく目にしますね。
しかし「常駐先の仕事+自社の作業」をバリバリやらなきゃいけないような人は、リーダー以上のレベルにたどり着いたくらいからのことです。
未経験や新卒で入社した人はほとんど自社の仕事をするようなことはありません。
未経験や新卒が自社作業をするとしても、自分の1ヶ月の労働時間を報告する程度だと思います。
なんなら新卒でSESとして客先常駐を経験した僕は、自社作業のことなど全く気にしたことがなかったです。やらなきゃいけないことも知らなかったくらい。
そもそも自社作業が多くて大変!と言えるレベルまでたどり着いた人なら、どんな企業にも転職可能ですので、「仕事量多いな」「不遇だな」と思ったらその時点で転職活動をスタートさせればOKかなと思います。
低レベルな仕事を任されるので成長できない
SESはドキュメントの作成やテストなど「誰でもできる作業」しか仕事がないので、成長ができない!と言っている人も多いです。
そう言った意見の人は、そうとう外れの会社を引いたか、自分のスキルレベルを理解していないか、他人の経験をまるで自分の経験かのようにブログに書いているのいずれかですね。
[jin-iconbox03]まず「誰でもできる作業」しかないというのは嘘です。[/jin-iconbox03]もちろん上記のようなドキュメント作成やテストと言った「誰でもできる作業」も仕事の範囲です。
ただどんなベテランエンジニアでも上記のような「誰でもできる作業」からキャリアをスタートさせているんですよね。
上記のような経験を積んでいけば、まともなSES会社であれば、必ずステップアップしていきます。
ちなみに僕も初めの常駐先は先輩たちが作ったシステムのテストからでした。
次の常駐先に行くと簡単な機能のプログラミングを任され、そこから徐々に任される範囲が大きくなっていった感じです。
SESの実体験
続いて僕がSESを実体験して感じた内容を紹介します。
- SESの仕事内容
- SESの労働時間
- 客先での自分の扱い
- 自社での評価はされにくい
上記の通り。
それぞれ解説していきます。
SESの仕事内容
まず仕事内容についてですが、要件定義以外はSESでも経験できます。
僕は新卒で入社しましたが、常駐先でテストから始まり、コーディング、詳細設計と登っていくように経験させてもらいました。
もちろん新卒なので最初は未経験です。
プロジェクトが終了すると新しいプロジェクトに行くので、環境がガラリと変わります。
環境が変わると設計のルールとかコーディングのルールとかも変わります。
一見「その度に違うルールを覚えなきゃ行けないのか・・・。」と思うかもしれませんが、どこのルールにも「斬新!」とか「頭いいな」と思うものがあります。
SESの特権で、いろんなプロジェクトを渡り歩くことで「斬新」「頭いい」と思ったところを美味しいとこどりできちゃうんですよね。
様々な考え方を吸収できるので僕的にはかなりプラスになったと思っています。
ただ本当に雑務(マニュアル作成、資料の印刷)だけしかできないSES会社もあるにはあるみたいです。
ただ大きなプロジェクトに行くと、僕の会社と並列もしくは僕の会社よりも下請けのSES会社の人と共に働きましたが、経験上雑務だけのSES会社には出会ったことがありません。
なので相当低い確率、、というか何も調べず入社しない限り、そんなSES会社に当たることはあり得ないと思います。
SESの労働時間
労働時間はプロジェクトによって異なる。というのが答えです。
基本的に開発がスタートした時点では残業が少なめ、納期が迫ってくるにあたって徐々に残業が増えていくイメージですね。
ひとつ言えるのは、「客先の仕事+アルファで残業時間が伸びる」なんてことはありませんでした。
客先でのその日の仕事が終わればそのまま帰る感じです。
開発がスタートしたタイミングだったり、スケジュールに遅れがない限りはほぼ定時で帰っていました。
ただしシステムの保守をしていた際にトラブルが発生したことがありましたが、その時は「家に帰れない」なんてことも経験しています。
保守の場合は既にシステムが稼働してしまっているので、トラブルは総力を持って早急に解決する必要があります。
というわけでSESの残業時間はプロジェクトによって異なるかなと思います。
とはいえSES会社に限った話ではないですけどね。
客先での自分の扱い
客先での自分の扱いですが、奴隷のように扱われるようなことはなく、お互い敬語で会話するような関係です。
どんな客先でもハラスメントのような圧を感じることはなかったです。
中にはプロジェクトを抜けて6年以上経つ今でも交流がある人が結構います。
一緒にご飯を食べに行ったり、週末はアクティビティに出かけたりとほぼ友達のような関係をずっと続けています。
出会いが多いのもSESのいいところかなと思います。
自社での評価はされにくい
SESは自社での評価がされにくいです。
客先に常駐しているので、お客さんからの評価は上がりやすいのですが、自社の上司に会うことは少ないんですよね。
上司は自分の働きっぷりを見ていないですから、当然正当な評価はできません。
この辺りがSESでずっとモヤモヤしていたところです。
評価は給料に影響して行きますからね。
ひとつアドバイスをすると、お客さんの評価を爆上げすることです。
お客さんの評価が爆上りすれば契約が継続するかもしれませんし、お客さんから自分の上司にお褒めの言葉をいただくこともあります。
これらがSESで自分を評価させる方法かなと思います。
まとめ
と言うわけで「「SESはやめとけ」は嘘!SESを多数経験した現役SEが真実を語ります。」について解説しました。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回は以上です。